翻訳の仕事のこととか中国語のこととか中華圏旅行のこととか。当たり前だけど内容はあくまで個人の見解です。
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2015年12月28日~31日まで、夫と二人で上海旅行に行ってきました!
夫はここ2年ばかり出張で年に一度上海に行ってたんですけど、私は20年前に地元の日中友好協会の団体ツアーで行ったきり。しかもその時は上海観光というよりも蘇州観光に重点が置かれていたスケジュールだったので、上海はあまり見なかったんですよねぇ…。もうホント、行きと帰りに立ち寄った、くらいで(行ったところと言えば豫園くらいかも…)。
なので、その後東方明珠塔(上海タワー)が出来たり、金融センター(上海森ビル)ができたり、上海に行ってきた友達の話を聞いたりして、「うわあー行きたい!いつか上海行きたい!」と思っていたので、今回の旅行ものすごーく楽しみにしていたのでした(≧▽≦)
…が、行く前にものすごい懸念事項が…。
そう、日本でも話題になっている中国の大気汚染。上海は北京ほど酷くはないとはいえ、PM2.5の値が100以上200前後なんてザラ、時には300超えるときもあるそうで…。特に喉弱い人要注意と聞き「え!私じゃん!!!(((((( ;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」みたいな。喘息とか持ってはいないのですが、空気悪かったり乾燥してたりすると喉痛めやすいんですよ…。現に上海行きの数日前から喉痛めてて、ウェイボのフォロワーさんがUPしてたPM2.5の値300超の情報を見て突如戦々恐々とする私。何も中国で一番大気汚染が深刻な冬場に行くことにする必要なかったんじゃないかと不安を抱えつつ、PM2.5対策用のマスクと、のど飴と、いつも使っているうがい薬と喉の薬を携えて、いざ上海へ出発したのでした。
ちなみに、例によって例のごとく、日本の旅行会社のパックツアーで飛行機とホテルの予約を入れてもらい、着いたら終日自由行動のフリープランというヤツです。申し込みに行ったら窓口のお姉さんに「中国にご家族かご親戚がいらっしゃるんですか?」と聞かれました。日中関係の悪化のあおりを受けて、純粋に観光目的で中国行く人が少なくなってるらしいです。店頭に旅行のパンプレット置いても申込者がいないので、撤去しているのだとか。ウチら結構珍しいらしいw
(※写真はサムネイル表示にしてあります。クリックすると大きなサイズで見れます)
<1日目>
虹橋空港→ホテル→外灘散策→外灘観光トンネル→東方明珠塔→黄浦江ナイトクルーズ
●ホテル&外灘散策
9時15分羽田発で虹橋空港にはお昼ちょっと前に着きました。そこから送迎バスに乗ってホテルへ向かったのですが、ああやはり上海、北京とは違いますねぇ…。外灘(バンド)の街並みは西洋風だし、川の向こうは近未来の世界だし…。一瞬「ホントここ中国?」と不安になってしまったんですけど、実際に街を歩いたら周りから聞こえてくる中国語や信号をあまり守らない歩行者に「ああ、中国だ…」とかなりホッとしました(笑)。
ちなみにホテルは外灘にある和平飯店(フェアモンドピースホテル)に泊まりました。ホテルの入り口にはこーんなクリスマスツリーが。
(ブレてるのはご愛敬w)
ホテル入口もこんな感じで。
日本ではクリスマス終わって新年迎える準備してましたけど、そうか中国の正月の本番は旧暦だから、欧米や韓国と同じで今はまだクリスマスなんですかね。
他にもクリスマスの飾りつけしている建物がいっぱいありました。
私が北京にいた頃(15年くらい前)はまだクリスマスなんて中国に上陸して間もない頃で、むしろ「クリスマス?外国のお祭りでしょ?」みたいな感じがあったので、こう盛大にクリスマスが祝われているのを見るのはすごく新鮮でした(笑)。
チェックインして荷物置いた後はホテル周辺…というか主に黄浦江周辺を散策。
この日は心配していたPM2.5の値が小さく(100以下)て、青空が広がっていてキレイでした。空港までお迎えに来てくれたガイドさんも「今日は久しぶりに青空が見えた」って言ってましたね。
この浦東を背景にした記念写真、よくテレビや雑誌で見るので私も夫とのツーショット取りたいな~でも二人旅だから誰かに声かけて撮ってもらわなきゃいけないなぁ…撮影スポットらしいから場所とり大変かも…って思ってたら、写真撮るための業者さんがバッチリ至る所にスタンバイしていました(笑)。
写真はその場でプリントしてくれて額に入れてくれます。写真の右下にはQRコードが付いていて、スキャンするとウェイシン(微信)から画像がDLできるそう(でも私微信のアカウント持ってないからなぁ…まぁ作ればいいんでしょうけど)。
ちなみに写真のサイズは撮影前に大・小選べるんですが、大は結構でかいデス。額込みで24×34センチ。上海に着いたばかりの妙に高いテンションに流されて大きいサイズにしてしまったのですが、後で家の中に飾ることを考えたら小さいサイズでよかったよなぁ持ち歩くのも大変だし…と撮った後少し冷静になった私は後悔したのでした(笑)。
●外灘観光トンネル
散策終えたら一旦ホテルに戻って荷物(写真)置いて一息ついたあと、本日メインの東方明珠塔観光へ―の前に外灘観光トンネルへ。
(これは浦東側の入り口なので、私達にとっては出口だった方)
外灘観光トンネルは何かというと、外灘と東方明珠塔を結ぶ河底トンネル。まぁぶっちゃけ外灘と浦東を行き来するなら地下鉄の方が断然安く(地下鉄だと片道3元、トンネルは片道50元、往復70元。まぁウチらは東方明珠塔のチケットとセットで買ったのでもうちょっとしたけど)、中のアトラクションもかなりショボ…もといゆるーい感じなので「川渡るためだけにこれだけのお金払う価値あるのかといわれるとはっきり言って謎」と上海観光のサイトさんなんかには書かれてたんですけど、「なんかそういうどうでもいい感じなところがウチら向きじゃん?(笑)」てなわけで行ってみましたよw
入口入ったら写真撮影するところがあって、観光トンネルや浦東、上海万博の中国館など8種類の背景とそれぞれ合成した写真を作ってくれます。8種類全部買ってもいいけど、バラ買いも可とのことなどで、観光トンネルと浦東の夜景を背景にした写真を買ってきました。
その後ボックス型のトラムに乗って電飾キラキラのトンネルを通過。
写真撮って来たんだけど動いてたせいか全っっ然上手く取れなかった…。中の様子はこちらのサイトさんが分かりやすいと思います。→今回色々とお世話になった「上海ナビ」さん
まぁ確かに「だから何?」「えっこれで終わり?」な感じでした(だから、そういう感じが好きなんだってば)www
●東方明珠塔
本日のメイン、東方明珠塔。私ここにすっごく行きたかったんですよ!(≧▽≦)ここに行くために上海に来たといっても過言ではないくらい!!!
東方明珠…「東方の真珠」という意味なんですけど、帰国後母に写真を見せたら「串団子みたいな塔ね」と言われ、以来それがツボにハマってます(笑)。くしだんごwwww
入口入るとこんな感じ。
真ん中の筒になっているところからエレベーターが出てて、そこから高さ263mの展望台へ上昇!
真ん中の写真の緑の屋根の建物が私達の泊まったホテルです。
外歩いてるときは空青いなーって思ったんですけど、高いところから見ると外結構ガスってましたね…。
東方明珠塔のチケットではここまでだったんですが、さらにその上目指すため「太空艙」のチケットを購入。
場所はここ↓です。さっきの展望台は二番目の球体。
「太空艙」はこんな靴カバーつけて入ります。
中はこんな感じ。
「太空」=宇宙の名に違わず、宇宙っぽいです。
259mの一面ガラス張り床の展望台にも行ってきました。
私、足元見える高いところ苦手でこういうところには滅多に足を踏み入れないのですが、なぜか今回はへっちゃらでした。むしろ率先して乗って楽しんでました(笑)。
(写真がブレてるのはご愛敬ですw)
その後1階まで戻って、上海の歴史を紹介した「上海歴史陳列館」を見学。行く前は結構こじんまりしていたのを思い描いていたのですが、めちゃめちゃ広くて!!!全部見終わるまで結構時間かかりました。最初はじっくり見てたんですけど、朝早かったのとここに来るまでにも色々歩いていたせいもあって、最後の方はもうぐったり…みたいな。
左から、古代の上海の人の暮らし、アヘン戦争の頃の船の模型、租界時代に流行った(?)「不思議な鏡」(写真じゃあまり分からないけど、鏡の表面が曲ってて背が縮んで見えます)
左から、1930年代の上海の写真、昔の電話ボックス(受話器取って下に書いてある番号にかけると中国オペラが聞けます)、1927年に作られた婚礼用の籠(当時の上海の富豪が息子の婚礼用に10年かけて作らせたらしい。なんかすごい装飾なんだけど、花嫁さんどうやって乗ったんだろう…)
ちなみに東方明珠塔ではお土産屋さんで絵葉書買ってそこで郵便出すこともできるんですよ。なので自宅宛て(私→夫宛て、夫→私宛て)に絵葉書出しました。1週間くらいで届きました。以前ソウルタワーから出したときはもうちょっとかかったので、まさか松の内に届くとは思わなかったのでびっくりです。仕事早いね!
夕飯はここの1階に入っているお店でカレー食べてきました。しかしビーフカレー38元はともかくとしてイチゴスムージーが48元って…高っっ!!!まぁスカイツリーで食事するようなもんだと思えばいいんだろうけど、イチゴスムージーが1000円近いって…円安って怖いね(((((( ;゚Д゚))))))ブルガク
入るときは外明るかったけど、出るときはすっかり日が暮れていました。出口出て振り返ると
うわーなにこれすっごくキレイ!!!
思わず歓声が上がりましたよ。
周りをよく見ると皆さん結構パチパチ写真撮ってるじゃないですか。うん、こりゃ写真撮りたくなるよね~。
・東方明珠塔おまけ①
私達が上海に来る前にくまモンが来てたらしいです。くまモンショップなんてのもありました。
・東方明珠塔おまけ②
東方明珠塔に入ってたお土産屋さんの1つ。ジャパニメーションはどこ行っても人気w
●黄浦江ナイトクルーズ
今回の旅行の予定には入れてたけど、イマイチどこに入れるか決まっていなかった黄浦江クルーズ。実は昼間行くか夜行くかも決めてませんでした。
…が、昼間ホテル近くの中山東一路を歩いてたら至る所にチケット売り場があるじゃないですか。日本で仕入れた情報だと事前予約がどうのこうの書いてあったのですが、これは特に予約入れなくても買えるみたいだったので(但し出航時間の20分前にはチケット買ってなきゃダメとのこと)、「じゃあ今夜行っちゃわない?」ということで、東方明珠から出た後の便(夜9時)で夜の黄浦江を堪能してきました
船は「十六舗」にある波止場から出航。
左が入り口で右がその上にあるテラス。ここからの眺めももう最っっ高で
船着き場の建物の中。なぜかまだあった、大分色あせてる上海万博の電飾看板w
この船に乗りました。
船の上にて。
東方明珠塔のライトアップは夜10時で終わりなので、私たちのクルージングが終わったころにはライトアップ終了。私達もホテルに帰ってお休みです。
実は私達の泊まったホテル、外灘の中山東一路に面したところにあると聞いていたので、「これは夜、部屋の窓から夜景見れるんじゃない?」とワクワクしながら部屋に入ったら、窓はホテルの小さな中庭みたいなの(?)に面してて外の景色は見れずじまい。それがものすっごーく残念だったのですが、半日の間にこんだけ夜景堪能したら「別にホテルから見れなくてもいいや」って気になりました(笑)。
2日目に続く。
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文芸翻訳では多分ないんだろうけど(あまり経験がないので分かりませんが)、産業翻訳やってると割と出て来るのが「訳文の使い回し」。
「訳文をデータベースとして取っておいて原文が同じ箇所の訳として使い回す」ってやつです。訳文全体をそのまま使ったり、訳文の一部(単語とか、フレーズの一部)だけを変えるとか、状況に応じて色々あるけど。
どうしてそういうことをするのかっていうと、まぁ理由は様々あるんでしょうが、その一つとして「翻訳にあまりお金をかけたくないソースクライアント、エージェントさんの意向」っていうのがあると思います。
実をいうと私も翻訳会社に勤務していた頃よく上から言われてたんですよね~。「お客さんがなるべく翻訳にお金かけたくないって言ってるから、原文同じところの訳文は使い回して、翻訳料節約して?」って。
まぁ発注する側は恐らく原文の文章は同じところはコピペして作成しているので、「訳文も結局同じようにコピペして作るんでしょ?こっち(原文)では一度だけしか作ってない文章に二度も三度もお金かけられないよ」ってところでしょうか(※あくまで推測です)。
翻訳を使い回す事情にはこのほか、「翻訳物に対する質の問題」もあると思います。どういうことかというと、特にマニュアルなんかの場合だと、同じ内容の文章には同じ文章(表現)を使うのが質の高いマニュアルとして評価されるんですよ(と、私が前にマニュアルの翻訳を主に手掛けている翻訳会社に勤めていたとき言われました)。だから同じ文章を下手に翻訳に出して、内容は同じでも表現が違う文章になって製品全体の質を落としたくない、という事情もあると思うんですよね(常に同じ翻訳者さんにお願いできるとも限らないし、同じ翻訳者さんでも継続してお仕事お願いしているうちに文体変わったりするため)。
ただ、発注側の意向がどうであれ、「原文が同じだから訳文も同じになって使い回しOK!」とは安易にならないのが翻訳の世界の難しいところなわけで…。
原文言語と訳文言語は当たり前ですが言語が違います。そして言語が違う以上、表現体系も違うし、それを使う人達の文化的・社会的背景も当然異なっているわけなので、例えば「原文言語ではこの文脈/シーンでは同じ文章でいけるけど、訳文言語の場合は同じにはならない」ってことがあるんですよね。
例えば中国語は日本語と比べ、主語や目的語をはっきり出すことが多いから、日本語は主語(もしくは目的語)なしですべてのケースに対応できる文章でも、中国語は主語(もしくは目的語)なしだと動作の主体(や目的)が分からなくなってなんだかぼやけた文章になってしまうし、じゃあ中国人が読んで分かる文章(読んで表現的におかしくないと思う文章)にするために主語や目的語をしっかり出して翻訳すると、その訳文を同じ日本語の別の箇所の訳として使った場合は誤訳になってしまう、ということがあるわけで。
私は英中のチェックもやってますが、英語も中国語みたいに主語や目的語をはっきり出すけど、でも「主語や目的語の出し所」(って言うんですか?)が英中で違うので、やはり上記のようなことが起こったりします。
なので、訳文の使い回しを前提としている仕事を私が翻訳者としてなりチェッカーとしてなり引き受けるときは、訳の使い回しに難がありそうな訳しかできない場合はできる限りコメントつけるようにしています(もちろん事前に「コメントつけて納品してください」って言ってきてくれる翻訳会社さんもありますが)。
特にチェックの場合、翻訳が間違ってるわけでもないのにコメントつけるのは心苦しかったりもするのですが…。コメントつけることによって、次回翻訳が発生した場合、「原文同じだから翻訳に出さなくていいや→完成品が誤訳」は避けられるかなぁ…とも思うので。
個人的には、「訳文の使い回し」は翻訳物の製品としての質を維持するために行われる手法であって、翻訳コストの削減を第一の目的として行われるものではないんじゃないかな…なんて思ってますが
いずれにせよ、原文が同じでも訳文も同じでいけるかどうかというのは結局訳す側しか分からないことだと思うので、面倒くさくても何でも、丁寧に対応していくしかないんじゃないかな、と思っています。
拍手ありがとうございました
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