翻訳の仕事のこととか中国語のこととか中華圏旅行のこととか。当たり前だけど内容はあくまで個人の見解です。
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たまには仕事の話をば。
先日、久しぶりにプレゼン資料の翻訳をしました。
普段は記事の翻訳をやっている私ですが、一番最初にフリーランスで一緒にお仕事した会社さんというのが日中のコンサルティング会社さんだったので、その関係でマーケティング関係の資料(今回のような、中国のある特定の市場をターゲットに行った調査結果をまとめたプレゼン資料など)の翻訳を頼まれることが良くあります。
(ちなみに、このコンサル会社さんから一番最初にもらった仕事というのも記事翻訳でした。ただこちらは、日本のある会社さんに、中国のある特定業界に関する報道を翻訳して提出する、というものだったので、今やっている「万人向けサイトに掲載する記事翻訳」とはちょっと毛色が違うんですけどね)
プレゼン資料の翻訳っていうのは結構好きです。ファイル形式がパワーポイント(PPT)なので見た目が良く、さらに1Pあたりの文字数が少ないので(ワードみたいにギッシリ詰まっていないという意味で)、なんだか翻訳がサクサク進んでいるような気がして気持ちがいいんですよね(笑)。
あと、ああ今この業界はこんな風に動いてるんだなぁとか、この会社こういうことやろうとしているのか、というのが分かって、なんだか得した気分まぁ実際には守秘義務契約結んでいるのでそれを他人に話すことはないんだけど、なんていうか役得?みたいな(笑)。
ただ、あくまでメインはプレゼンテーション。資料に書いてあるのはその中のごく一部だったりするので、前後関係が分からなかったり背景事情が分からなくて苦労することもしばしば…。クライアントさんに問い合わせることもあるんだけど、そもそもが社外秘事項なわけだから問い合わせても明確な答えが返ってくるはずもなく、ネット等で検索かけても調べがつくわけもなく…
そんなわけで、プレゼン資料の翻訳を手掛け始めた当初は結構四苦八苦していたんですが、その後TVなどでプレゼン映像を見たりしているうちに、「ああ、別にヘンに気を使ったりしないで原文通りそのまま訳せばいいんじゃないか」ということに気づきました。
ええ、上にも書きましたけど主役はあくまで「プレゼンテーション」の方。資料はその補足なわけなんですね。資料に書いてあることの行と行の間には、プレゼンターの説明が入るわけですよ。
どうも記事翻訳なんてのを日常的にやっていると、「読み手に分かりやすいように、原文に書かれていない情報でも必要とあればつけて…」なんてことに目が行きがちなるのですが(翻訳学校でも結構これに近いことを言うところもあるようですが)、背景事情なんてのは多分私なんかよりその会議出席者さんの方が詳しいわけなので、ヘンにこちらで情報付け足さなくても良いわけですよ。
むしろヘンに情報付け足して意訳してしまった方が良くない…というか、付け焼刃的な知識・情報では誤った翻訳になりかねないというか…。
仕事をする以上、その業界に対するある程度の知識が必要なのは当たり前ですが、それを実際に翻訳物として提出する場合は、やはり「原文通り過不足なく」が基本ですね。
【今日の中国語】
プレゼンテーション資料=会议资料(フゥイイーズーリャオ/huìyì zīliào)
海外進出や新商品投入などを話し合う会議で使う資料ということで「会議資料」と訳してみました。他にも色々言い方があるんじゃないかと思います。
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