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翻訳の仕事のこととか中国語のこととか中華圏旅行のこととか。当たり前だけど内容はあくまで個人の見解です。

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さて、2日目はいよいよ今回の本命、板門店ツアーです。

(写真はクリックすると大きなサイズで見られます。また、緑色の文字はクリックすると関連ページ-主にウィキペディア-に飛びます)

9時にロッテホテル6階のKTBカウンターに集まって、9時半ごろのバスに乗って行きました。

バス出発まで30分くらいあり、部屋に戻るのも時間中途半端だったので、バス出発の10分か15分くらい前にお手洗いに行こうとKTBカウンター内の椅子に座ってその辺のチラシ読んで時間つぶしてたのですが、トイレに行こうとする前にガイドさんにバスに案内されてしまいましたemoji

バス乗る前のお手洗い済ませたい人は、カウンターで手続き終えたらすぐにお手洗いに行った方がいいかも…。

バスは日本人用と非日本人用の2台が用意されていました。日本語と英語のツアーしかないんだそうです。

新年早々軍事境界線に行こうという物好きはウチら以外にもいたようで(笑)、ツアー参加者は結構いました。全部で20人…?もっとかな。途中で合流したグループとかもいたので正確に何人いたかは定かではないですが…。

個人的には中国人がいたのにびっくりでした。このツアーに参加するには審査が必要なのですが、国によって審査の厳しさが違うらしく、中国人の場合審査はかなり厳しいと聞いていたので…。日本人の場合はそんなでもないらしいんだけどね。

バスに乗ってまず向かったのは戦争記念館。ここで朝鮮戦争の歴史をみっちりと叩き込まれました(日本語ガイド付きです)。

 
戦争記念館入口
 
その後バスに1時間くらい乗って、11時頃昼食。

 

お昼はプルコギでした。夫がキムチダメなので、キムチは2人分頬張ってきました(笑)。

 
(もしかして器を手に持って食べるのはマナー違反?なんだろうけど、そこは日本人なので仕方ない・苦笑)
 
ちなみに、写真だと部屋がお座敷のように見えますが、実際お座敷仕様で食べてたのは日本人だけで、非日本人の方々には椅子とテーブルが用意されていました。

 

なるほど。確かに床に座って食べる習慣は他の国にはありませんもんね。なんという行き届いたおもてなし!!

ちなみに、お昼食べた場所に無料のコーヒースタンドがあったのですが、このコーヒー、むっっっちゃ甘かったですemoji甘すぎて飲めん!!(笑)

昼食後再びバスに乗り臨津閣(イムジンカク)へ。


望拝壇。離散家族の人々による祭祀が行われる場所

   
イムジン河にかかっている橋(自由の橋)に置いてある兵士のお人形さん

イムジン河とその周辺をはじめ、1953年の休戦協定で作られた非武装地帯(軍事境界線から南北それぞれ2キロずつ)には、朝鮮戦争で使われた地雷がまだ埋められているそうです。人が容易に立ち入ることができないため、自然の動植物の宝庫となっているとか。…皮肉だなー。

その後バスに乗って、ガイドさんから第3トンネル(北朝鮮が韓国侵攻のために掘ったトンネル)の説明を聞いたり、この先の観光では北朝鮮に向かって手を振ったり指を指したり、北朝鮮を刺激する行動はとってはいけません、といった注意事項を聞いたりしている内に、韓国・国連側の軍事境界線最前線基地、キャンプ・ボニファスに到着。
 
ここでもまた朝鮮戦争に関するVTRを見たのですが、その際「今回の観光で不測の事態が起きて殺されても文句言いません」という同意書に署名させられました。


個人的には、この下の方に書いてある「今回のツアーに関する不平不満は帰ってからやってください」というのになんかウケました(笑)。

ちなみにキャンプ・ボニファスに到着してからは決められたところ以外写真撮影禁止、所持品はカメラのみ、お財布(お金)はポケットに入れれば持って行っても可、移動は全て2列に並んで行う、など、持ち物・行動が結構制限されました。

同意書への署名が終わったら、軍事停戦委員会会議場へ。

        

左の写真手前にある青い2棟の建物が軍事停戦委員会会議場、その中央にあるコンクリートのラインが38度線(軍事境界線)です。その奥(砂地側)が北朝鮮、手前(小石が敷き詰められている方)が韓国になります。

兵士さんが青い建物に体半分隠して立っているのは、北側から発砲されてもすぐ建物の影に隠れることができるように、とのことらしいです(真ん中に立っている兵士さんはどうするんだろう?)。

軍事停戦委員会会議場では韓国(国連)軍の兵士さんと一緒に写真を撮ることができます。兵士さん達は皆真っ黒なグラサンをかけているのですが、それは視線で北朝鮮を刺激しないよう(目つきが悪くて挑発された、というようないちゃもんをつけられないよう)にするためだそうです。

なおこの建物、38度線を跨いで立っているので、北朝鮮領内に入り放題(笑)。国連軍のゲストとして見学するため、胸には国連のゲストだという緑色のバッチを付けています。

 
この写真で私達が立っている場所はすでに北朝鮮領内です。

共同警備区域の国連側の建物の中とはいえ、わりとサクッと簡単に北朝鮮内に入れたというのはなんかこう…感無量というか不思議な感じというか。何せ一生足を踏み入れることのできない領域だと思ってたからねぇ。

願わくば、北朝鮮の兵士さんも間近に見てみたかった…。

唯一見れたのは10枚目の写真奥にある灰色の北朝鮮の建物(板門閣)の入り口(石の階段上がったところ)に立っている兵士さん。家帰って写真をよく見てみたらこちらを双眼鏡で覗いてました。監視してたんだろうか。



(双眼鏡の持ち込みはOKだったようなので、私も双眼鏡持っていけばよかったなー。そしたらもっとしっかり見えたかもしれない…)
 
この後バスに乗って「ポプラ切断事件」の現場や「帰らざる橋」などをバスの窓越しに見学し、キャンプ・ボニファスに戻ってお土産購入。

 

緊迫した軍事境界線だけど、クリスマスはちゃんと祝っているところに何だかホッとしてしまいました(笑)。

お土産屋さんでは普通の韓国土産の他、北朝鮮のお金やお酒なども売っているそうで、お酒と聞けば呑んべぇの私は買わないわけにはいかない!!

朝鮮半島のお酒と言えば焼酎なんでしょうけど、焼酎はアルコール度数が40もあったので、さすがにこれは飲めない、と思いワインを買ってきました(そう思った人は他にも結構いたのか、単に入荷量が少なかったからなのか、私が買ったのがラスト1本でした・笑)。度数18度だったので、日本で売ってるワインよりはちょっと高いくらい?。

(味については次回レポします。衝撃の味がしましたよ、ホント・笑)

その後再びバスに乗ってロッテホテルに到着。行く前はものすごく緊張してたのに、終わってみたら案外普通な観光だったなー、なーんて思ったのは、ガイドさんのノリが良かったのと、何より無事に帰って来れたからなんだろうな。

夜はホテルの隣のデパートのレストラン街でお食事。私達の両隣は韓国人のお客さんで、その人達には付け合せのお漬物にキムチが出てたので私達にも出るのかなーと思ってたら、沢庵でした(笑)。私達が日本人だから、気を利かせて出してくれたんだろうか。

でも沢庵の大根自体は拍子切りだったんですけどね。カクテキ用に切った大根を沢庵漬けにした感じ?

その③に続く。


【今日の中国語】

板門店=板门店(バンメンディエン/bǎn méndiàn)

韓国語読みは「パンムンジョム」。ガイドさんの話によると、「板門店」という漢字表記は、停戦協定に参加する、漢字しか文字を持たない中国側の代表のためにつけられたのだそう。

停戦協定を行う場所の近くには当時お店(タバコ屋さん)があり、そこをよく兵士さん達が利用していたので、そこなら分かりやすいだろうということで、そのお店の名前からとった地名なんだとかなんとか…(ウィキペディアに書いてある由来とちょっと違う??)。


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プロフィール
HN:
暁香月
性別:
女性
自己紹介:
翻訳会社のコーディネータ&チェッカー、中日ビジネスコンサル会社の翻訳事業部のコーディネータ&チェッカー/翻訳者を経て現在中国語のフリー翻訳者。在宅で中日訳のほか、中日/日中/英中訳のチェックなども行っています。夫と二人暮らしのアラフォーです。
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