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翻訳の仕事のこととか中国語のこととか中華圏旅行のこととか。当たり前だけど内容はあくまで個人の見解です。

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サイドバーのプロフィールにも書いてありますが、私が翻訳業界に入って最初にした仕事というのが、この翻訳コーディネーターという仕事でした。

どんな仕事かと一言で説明すると、まぁ翻訳という一つのプロジェクトに対するマネージメント業務全般…といったところかな。

(案件をお願いする)翻訳者の選定、納期等のスケジューリング、クライアントとの交渉、見積書の作成、原稿の編集、(翻訳者への)原稿の発注、クライアントへの納品etc…。私の場合はチェッカーも兼ねていたので、上がってきた翻訳のチェックなども行っていました。

新規に募集した翻訳者さんのトライアルを行ったり、ほかには、新しくプロジェクトに加わった社内スタッフや、忙しいときに臨時で雇ったアルバイトチェッカーさんの指導を行ったり…。

まぁとにかく大変でした。特にこの仕事を始めたばかりの私というのは大学を卒業し中国留学から帰ってきて、翻訳の専門学校に通っていたという、そんな状況だったためハッキリ言って社会経験ゼロ(強いて言うならコンビニやファストフードでのアルバイト程度)。「とにかく何か翻訳の仕事の経験を積みたい」という思いだけで始めたため、先輩コーディネーターさんをはじめ多方面にご迷惑おかけしていたことは今でもよく覚えています。

でもそんなだったからこそ、この仕事を通して色んなことを学ぶことができました。

まず、商品としての翻訳の質とは何かということ。

誤訳をしない、誤字脱字をしない、分からないことがあったら調べる、こなれた文章にする…それももちろん大切だけど、パッと見誰でも分かる間違い―たとえば原文に記載されているデータ情報(数値やアルファベットの固有名詞、URL、メールアドレス等)や記号など―はどんなに訳文自体が素晴らしくても、致命的なミスとなります。

当たり前と言ってしまえば当たり前のことなんでけどねクライアントさんは外国語が分からない分、そいういうミスがあると、「この訳文は本当にちゃんと訳されているのか」「いい加減な仕事をしているんじゃないか」と心配になるのです。

同じような理由でレイアウトの崩れや用語の統一などもかなり厳しく指摘されました。

もう一つは、翻訳というのは様々な工程を経て初めて商品となるということ。

翻訳は大まかに、翻訳者に原稿の発注→翻訳→(翻訳者から翻訳会社に)納品→チェック→クライアントに納品、という流れで行います。チェックも原文、訳文のネイティブそれぞれにチェックしてもらったり、さらにDTPという作業が加わった時はDTPのチェックなど、2回3回行うことがザラです。

翻訳というのがこんなにも大勢の人の手にかかって出来上がっていくということは、当時翻訳学校に通っていただけの私には思いもよらないことでした。

今、在宅フリーランスで仕事をするにあたり、この最初の会社での経験というのはすごく役に立っていると思います。

自分の訳した文章、チェックした訳文が次の工程の担当者に渡ったとき、あまりその人の手を煩わせないような…そしてクライアントさんに安心して読んでもらえる訳文というのを作っていきたいと思っています。


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プロフィール
HN:
暁香月
性別:
女性
自己紹介:
翻訳会社のコーディネータ&チェッカー、中日ビジネスコンサル会社の翻訳事業部のコーディネータ&チェッカー/翻訳者を経て現在中国語のフリー翻訳者。在宅で中日訳のほか、中日/日中/英中訳のチェックなども行っています。夫と二人暮らしのアラフォーです。
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