翻訳の仕事のこととか中国語のこととか中華圏旅行のこととか。当たり前だけど内容はあくまで個人の見解です。
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久しぶりにお仕事の話をしましょう。
プロフィール欄でも触れていますし、過去にも仕事関係の話題で触れたことがあったかと思いますが、私は翻訳の他に翻訳チェックの仕事も受けています。
チェックするのは主にマニュアルだったり、契約書だったり企画書だったり、観光ガイドだったり様々なのですが、中でも一番緊張するのが「トライアルのチェック」です。
ええそう、翻訳者の登竜門「トライアル」。これに受かるかどうかでその人が翻訳者として活動できるかどうかが決まる…!
…と言ったら大袈裟ですが、やはりトライアル結果に一喜一憂する身としてはかなりドキドキしてしまいます。
通常のチェックの仕事だったらチェック結果を翻訳者にフィードバックして確認してもらう工程があるのですが、トライアルの場合ってチェック結果がそのまま合否に反映されるものもあり(会社や案件によって様々なのでしょうが、複数の翻訳者の翻訳を読み比べて批評を提出することもあるので)、ひょっとしたら私以外にも複数のチェッカーさんにチェックしてもらってその結果を総合して判断するのかもしれませんが、いずれにせよ責任重大だなぁ、と。
ちなみにトライアルにはその翻訳会社に登録するためのトライアルと、翻訳会社がクライアントさんから直接依頼されて行うトライアルがあるのですが、後者のトライアルチェックに対する緊張度はハンパないです。だってその翻訳者さんが仕事貰えるかどうかはもとより、その翻訳会社さんがクライアントさんからお仕事受注できるかどうかもかかってるんだから!(って思ってやってるんだけど、大袈裟??)
チェックの仕事をするときは、常に「公正に判断することを」を心がけてやっているのですが、トライアルのチェックの時は尚更「公正さを心がけなきゃ!!」と思っています。
ちなみに、ここでいう「公正さ」とは何かというと、自分の好みに走らない、ということ。
私も翻訳の仕事もしているので、自分の翻訳物のチェック結果のフィードバックをもらうことがあるんですが、「これ別にどっちでもいいんじゃん?」というようなところまで修正入ってるんですよね。
翻訳会社の担当者さんやクライアントさんは、その外国語が分からないから翻訳出しているので、あまり修正入りまくりだと「この翻訳者大丈夫なのかしら?」と不安になると思うんですよ。実際社内スタッフとして働いていたとき、不安がっているスタッフさんを何人か見ました。
明らかな誤訳や誤字脱字があるならともかく、それ以外の部分にチェック入れて、その翻訳者さんや翻訳会社さんの評価を不当に落としたくはないですしね
まぁ私も駆け出しの頃は結構どうでもいい所までチェック入れてたことがあるので他人のこととやかく言えないのかもしれませんが、だからこそ戒めの意味も込めて公正さを心がけるようにしています。
それに翻訳者の立場から言わせてもらうと、修正に対していちいちコメントして再納品するのは大変なんですよ。細かい担当者さんだと、「どういう違いがあるのか」って説明求められるし…(どっちも同じでただの好みの問題なんですけど、「じゃあなんで修正されているのか」って話になって中々説明がしづらい)。
それに、真っ赤に修正入りまくった自分の文章を見るのは誰だってあまり気分良くないですしね。
では「公正さ」を保つためにはどうするのか。やりかたは人によって様々なのでしょうが、私の場合は色んな文章(翻訳物含む)に触れて、こういう言い回しがある、こういう訳仕方がある、ということを常日頃チェックしたり、チェックの仕事をしていてあまり自分の中では馴染みのない言い回しに出会った場合でもすぐ修正を入れるのではなく、検索などでそういう言い方が実際されているのかどうかを探したりしています。
もちろん、自分が「こちらの方が正しい」と思って入れた修正が間違っていて、不当な誤訳を作らないよう、内容や周辺情報に関する情報収集も大切ですけどね!
【今日の中国語】
翻訳チェック=与原文相对照(ユィー ユェンウェン シャン デゥイジャオ/yǔ yuánwén xiāng duìzhào)、检查翻译初稿(ジェンチャー ファンイー チューガオ/jiǎnchá fānyì chūgǎo)
前者は「原文との対訳チェック」、後者は「翻訳者から上がってきた翻訳原稿のチェック」の意。
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1本は以前にもちょこっと書いた、連休中に入ったお仕事。もう一つはそのお仕事が終わったころに入りました。
前者はアンケート(正確には電話調査の回答)の翻訳でもう1つは調査(前者とは別物です)を基に作られたプレゼン資料の翻訳。
マーケティング関係のお仕事は、一番最初にフリーランスとしてお仕事もらった会社がコンサル会社だったり、その後別のコンサル会社の社内翻訳者だったりしたせいか、単発案件の中でも割と依頼受ける機会の多いお仕事だったりします。
その社内や業界内でしか通用しない専門用語とか、辞書に載っていないネイティブ独特の言い回し(略語)とかが結構あって結構頭を悩まさせてくれたりするんですけど(専門用語はどの分野の翻訳にもありますが、アンケートなどの場合は本当に地元の人から聞き取った言葉がそのまま書いてあるので、マーケティング翻訳には良くわからない略語や言い回しが他の分野と比べると結構多い気がします)、その分中々やりがいのある分野です。
あとアンケートの場合は誤字脱字も多いかな(笑)。基本聞き取った内容をそのまま文字に起こしているようなので(テープ起こしとかでもそうだけど)。パッと見すぐコレだと分かる誤字脱字もあれば、ほかのところ翻訳しているうちに類似するフレーズや単語にぶち当たってようやく理解できたり、最後まで翻訳してもちんぷんかんぷんだったりと、まぁ色々です。
以前社内翻訳やっていたとき、分からないので社内の中国語ネイティブに聞いてみたら「私にも良くわからない」って言われて、しばらくたって「あ、これかも!!」なんて答えが返ってきたことがありましたっけ。「ネイティブだって分からなかったんだから、外国人(の私)が分からなくても当然よね」とその時はさすがにちょっとホッとました(笑)。
そんなことを思い出した今回のお仕事でした。
ちなみに、家で翻訳しているときは翻訳会社の担当者さんにどう対処したら良いか質問してみたり、納品する際注釈をつけたりするようにしています。(「原文のまま。○○のところは誤字脱字と思われる」とか)
【今日の中国語】
今回はそんなマーケティング翻訳で今まで一番「何だコレ」と思った単語をご紹介します。
通貨の単位で「1W」
「价格1W至2W左右(ジャーグー イーW ジー リャンW ズォヨウ/jiàgé YīW zhì LiǎngW zuǒyòu)」ってフレーズがあって、意味は「値段は1W~2W前後」なんですが、「W」てどこの国の通貨単位?と思って通貨単位調べてみたけど…ない。
中国語の検索サイトで「价格1W是什么意思(ジャーグー イーW シー シェンマ イース/jiàgé 1W shì shénme yìsi)=値段が1Wってどういう意味?」って入れて調べてみたら(中国では本当にこういう“フレーズ”で直接検索する人多いみたいですね。この間のNHKテレビ中国語講座でもやってたし。道理で中国の検索サイト使うと良く使われる検索ワード一覧に「○○是什么意思」ってよく出ててくるわけだ…)、「W」は「万(ワン/wàn)」の略なんだそうで…。
深く納得。
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もうしばらく前からやっているシリーズものなので、言葉遣いや言い回し(どっちも同じようなもんか?)にも大分慣れてきて、やり始めた頃よりはサクサク進むようになったんですけど、やはりどちらも外国語だから母国語でやる仕事と比べるとちょっと勝手が違うんですよね。
でも両方とも外国語だから、外国語に触れている!という感じがして、毎日とてつもない充実感を感じています。
(そしてこんな状態が少なくとも7月中旬まで続く予定・笑)。
さて、今日は英語と中国語のお話。
中国語習う前は、中国語はSVO構文だから日本語より英語に近い、なんて話をよく聞いたんですけど、私はむしろ、 日本語の方に近いんじゃないかなって思ってます。
例えば「私はお箸を使ってご飯を食べます」という文章(例文の拙さは見逃して)を英語、中国語にそれぞれ訳した場合、
英→ I eat rice with chopstiks.
中→ 我用筷子吃米饭。
になるかと思います。
確かに英語、中国語は「主語+動詞+目的語」構文ですけど、「手段」を表す言葉は英語は文末、中国語は主語の直後に来るんですね。(useを使って主語の直後に持ってくることもあるけど、こういう場合は with を使うのが一般的かと)
こういうところは日本語に似ているなぁって思います。
チェックの仕事をしていると、日中訳チェックは頭から読んで行ってもサクサクわかるんですけど、英中訳チェックは文章を最後まで読んでみないと分からない、なんてことが良くあるんですよね。
そんなとき、「英語は後ろから訳していくもの」と中学・高校時代に言われたことを思い出します。
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